品川SHIPで行われた「マネジメントゲームで経営を学ぶ」セミナー感想という名の反省文

昨日7/9に品川産業支援交流施設SHIP(https://ship-osaki.jp/)で開催されたマネジメントゲーム講習に参加してきました。なお結果は参加者18名でビリ3という大惨敗でした。今回はその感想という名の反省文です。

マネジメントゲームとは
マネジメントゲームは1970年代にソニー株式会社で誕生した経営シミュレーションゲームです。
参加者は社長となって会社を経営します。タカラトミーの人生ゲーム社長版や、モノポリーをより普通の会社に近づけたゲームをイメージしていただけると近いかなと。
マネジメントゲーム(MG:Management Game)は、経営層から管理職、若手・中堅社員の方々を対象としたマネジメントの実践教育プログラムです。「一人一社経営」として、経営意思決定から実行、すなわち、商品の企画・開発・販売・会計・決算というビジネスサイクルを回しながら、参加者たちと成果を競うという、経営のリアルな疑似体験を通して、楽しみながら経営者感覚(=マネジメント能力)を身につけられるというユニークな研修プログラムです。
マネジメントゲームMG®とは | マネジメント・カレッジ株式会社
こちらのプレジデントオンラインの記事やForbesJapanの記事が雰囲気を理解するにはよいと思いますのでご興味のある方はぜひ。
「孫正義社長とソフトバンク社員が“ゲーム”に熱中する理由」
「粉飾決算、大量退職も? 「戦略MGマネジメントゲーム」で経営力を鍛える
孫語録1●「マネジメントゲームMGは、人・物・金をどう配分するかのシミュレーション。悩んで、考え抜いて、そこでいろんな知恵がわいてくる」
孫正義社長とソフトバンク社員が“ゲーム”に熱中する理由
孫語録2●「赤字を出せ! 倒産させろ! それで学んでくれ! いくら倒産させても、実害ゼロだ!」
孫語録3●「ゲームなら1日に10期分、10年分の経営だって体感できる。僕の後継者になる以上は、100期分くらいじゃ足らんよ!」
良い点
ゲームとして面白く、楽しく学べる割に罪悪感がない
「ゲーム」と名前がついている通り、設定やルールが作りこまれているため、純粋に楽しめます。
また経営が題材なので、楽しみながら経営の勉強ができます。やっていて罪悪感がないのでそれもよいポイントかなと思います。
例えばこれが「桃鉄」だとしても経営は学べると思うのですが、エンタメ性がかなり強いのでなかなか研修にはなりづらいと思います。
一方でこのマネジメントゲームなら経営を題材にしているので堂々と楽しみながら研修できます。楽しいですよ。私は大赤字で惨敗しましたけどね。儲かったらもっと楽しかっただろうな…
貸借対照表と損益計算書の作成の雰囲気がつかめる
成績を付ける際に必須なのが貸借対照表と損益計算書です。私たちのような仕事をしていると嫌というほど貸借対照表と損益計算書は作らされますが、この仕事をしないとなかなか作る機会もないと思います。
ゲームの中とは言え、実際と同じような原価、経費、人件費、減価償却費も再現されていますので、自分自身の経営がどのように貸借対照表と損益計算書につながっているか、雰囲気をつかむのにはよい機会になります。
何事も自分の手でやってみるというのはとても大事なことです。
相手が生身の人間なので戦略性が高い
今回は6人一組で行いました。一つのボードを6人で囲んでゲームを行うのですが、近くの距離にいるのに相手がどんな行動をするのかさっぱり読めません(実力不足かもしれませんが)。
相手の裏をかいて戦略を立てることが好きな人はこのゲームはまりそうな気がします。
リスクなくトライできる
事業を行っていると方針や戦略を決定しなければいけませんが、そうした方針や戦略をコロコロ変えるわけにはいきません。
変更にはコストも時間もかかりますし、リスクも当然発生します。
しかしこのゲームであれば方針や戦略の変更はかなり容易です。自分自身がリアルではとらないような戦略にもトライできることが良い点だと思います。
ゲームですからどれだけ負けても現実のお金が減らない1のも素晴らしい点ですね!
良くない点
ルールが複雑なため、時間がかかる
今日は短縮版なので1日で終わりましたが、調べてみると2日に分けてやるケースが多いようです。
短縮版でも朝10時から夕方の17時まで丸1日かかってしまうので、そこのハードルは高いです。
理由としてはルールが複雑なためです。説明に約1時間、初回プレーも含めて参加者がルールの把握におよそ3時間程度は要すると思います。
ここはルールを削る等の改善の余地があると個人的には思いました。ルール説明から学ぶことよりも、ゲームの実際のプレーから学ぶことの方が圧倒的に多いと感じました。
貸借対照表と損益計算書の作成が難しい
貸借対照表と損益計算書は数字を一つでも間違えると絶対に作成ができません。
そのため、ゲームの中で行動をした際にはもれなく手元のシートに正しい金額や数量を反映させる必要があります。
そこのメモを間違えてしまうと数字が合わなくなってしまうため、初めての方にはかなり難易度は高いと思います。
参加費が高い
「マネジメントゲーム 講習」などで調べると2万円から5万円ほどの研修費用がヒットするケースが多いです。高いと10万円を超えるものもあります。
今回は品川区の施設での主催ということで3,000円という破格の金額で、しかもお弁当とお水とお菓子付きという実質タダのような金額で参加できました。
しかし私もやるまでは得体の知れない謎のゲームだと思っていたので、初参加で数万円はかなりハードル高いと思います。
ルールを理解した進行役がいない
前述の通り6人一組でゲームをするのですが、ルールに精通した進行役の方がゲームの場にいないです。
プレーヤーである私たちは自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうので、もう一人ルールに説明した進行役がテーブルにいればテンポよく進むと思いました。
ゲームの破壊者が誕生する恐れがある
このゲームは商品を売るゲームなのですが、各種条件を考慮して最も魅力的な設定で値付けできたプレーヤーが販売することができます。
研究開発、広告宣伝費を使うと価格が高いままでも競争力を維持できるのですが、それでも「価格」の要素は競争力がかなり強いです。
あるプレーヤーが赤字覚悟で暴れ回ると他プレーヤーはなすすべがありませんので、ここが難点だと思います。
なお初回のゲームでは私を含めたプレーヤー全員が安値を付けあうという日本の現状を表すような地獄絵図になり全員が無事に赤字になりました。
後は牛歩戦術という嫌がらせ行為をすることもできたりします(わざとする人はいないですが)。
人の善意やイカサマをしないことが前提でゲーム設計されているため、そこをつく人が1人でもいるとゲームが崩壊する恐れがあります。
反省点
以下は惨敗した私の反省点まとめです。
- 1つの戦略にこだわり過ぎた
- 戦略を複数持つことができなかった
- 市場の流れを読めなかった
- 他人が自分と同じように考えて動くとは限らない
- 1つの判断ミスが尾を引いた
- 在庫管理の重要性
- 負ける流れになったときに撤退することができず泥沼化した
振り返って
今回は残念ながら惨敗しました。正直に申し上げると非常に悔しいです。私はふだん何の仕事をしているのでしょうか。疑問に感じますし、自分の将来がかなり不安になります。こんな超赤字はもう二度と見たくないです。ゲームで助かった。現実じゃなくてよかった。
一方で人の数字を見て、貸借対照表と損益計算書の作成や修正のお手伝いをすることは楽しかったです。
やっぱり経営者の方のお手伝いをするのが自分の性分に合っているのかもしれませんね。
「マネジメントゲーム+研修」で検索してみると公的機関などであれば、安い金額で講習をやっていることもあるかと思います。また会社に所属している方は会社負担で参加できるかもしれませんね。
お仕事にかかわる方であれば一度は参加してみる価値がある講習だと思いますので、ご興味のある方はいかがでしょうか。それでは!
- 研修参加費用除く ↩︎

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